家を買うときに、一戸建てにするのか、マンションにするのか。
家は、一生に何度も買うことはありません。また、一括現金払いでなければ、住宅ローンの支払いは一生のお付き合いになります。予算はいくらまでにするのか、ゆずれないポイントは何か、大きな買い物だからこそしっかりと考えて買うことが大事です。
例えば、子どもの学区を考えて引っ越しをする人は多いですが、子どもが学校を卒業した後も買った家に住むことになります。長い目で見て、あなたが住みたい場所でなければ買った後に後悔することになるかもしれません。
今回は、一戸建ての5つの魅力から、理想のマイホームについて紹介します。
一戸建ての5つの魅力
- 自由度が高い
- こだわりを実現できる
- 足音などの生活音を気にしなくてよい
- 同じ価格ならマンションより広い
- 駐車場代がいらない
自由度が高い
一戸建ての一番の魅力は、内装だけでなく、外装も自分の好きなようにデザインできるという点です。壁紙の色や床材の種類、庭のデザインなど、あなたの理想の暮らしを実現するための自由度が非常に高いのです。
中古住宅を購入した場合でも、マンションではできないおおがかりなリフォームをすることができます。また、ライフスタイルにあわせて大幅なレイアウト変更が可能になります。例えば、子どもが大きくなったので部屋を増やすための増築も比較的自由に行えます。
分譲マンションはリフォームの規制を確認しておく
賃貸マンションの場合は、壁にカレンダーをかけるときに使うピンが使えない物件があるが、分譲マンションでもなんでもできるわけではないので注意が必要。「バルコニーに増築して1部屋作りました」なんてことはさすがにできない。分譲マンションを買う場合は、リフォーム・リノベーションでできること・できないことをしっかり確認することが大切。
こだわりを実現できる
一戸建ての魅力の一つは、自分だけの理想の空間を作ることができるという点です。
例えば、マンションのバルコニーでトマトを育てている人は、一戸建てなら、広々とした庭で野菜を育てたり、花を植えたりすることができます。また、車好きの人なら、ビルトインガレージを作って愛車を大切に保管することも可能です。
一戸建ては、自分だけのライフスタイルに合わせた空間を実現できます。
足音などの生活音を気にしなくてよい
一戸建ての魅力は、生活音を気にしなくてよいことです。
マンションに住んでいると、上の階や下の階からの生活音が気になる、また、自分たちの生活音が隣人に迷惑をかけてしまうのではないかと心配になることがあります
一戸建ては、2階建てにしても3階建てにしても基本的に1家族一つの建物なので、身内以外の生活音が気になりにくいのはメリットになります。
都会の密集地の建売は生活音に注意
都会の密集している三階建ての建売の場合、購入前に生活音が響いていないか確認しておくこと。隣の家とほとんど距離のない木造一戸建ての場合、マンション以上に隣人と音の問題に発生することがある。マンションは集合住宅といっても鉄筋だ。木造で隣家との距離がほとんどない木造一戸建ての場合は、生活音が気にならないかどうかチェックすることが大事。
同じ価格ならマンションより広い
一戸建ての魅力の一つは、同じ予算で、マンションよりも広々とした空間を手に入れやすいことです。
周辺の治安などにもりますが、一般的には広いスペースがほしいならマンションよりも一戸建てを買う方が実現しやすいです。
駐車場代がいらない
一戸建ての魅力は、駐車場代がいらないことです。
一戸建ての場合、基本的にクルマを1台か2台は駐車できるスペースがあります。マンションの場合は、クルマ1台で月1万円以上の駐車場代がかかることが多いので、クルマを使う家庭なら一戸建てを買うことで駐車場代を節約できます。
一戸建てを買う前の注意点
- セキュリティに不安がある
- 維持費や手間かかかる
- 閑静な住宅街だと駅から遠い
- ご近所付き合いがある
セキュリティに不安がある
一戸建ては、たとえ高級住宅街であっても、セキュリティ面での不安はつきまといます。
多くの高級住宅街では、ホームセキュリティと契約していることが多いですが、マンションのように複数のセキュリティドアが設置されていたり、警備員や管理人が常駐していたりするわけではありません。
一戸建ての場合、表札もはっきりしており、家も特定されやすいです。
セキュリティ面で不安がある場合は、住むエリアを慎重に選ぶことをおすすめします。一戸建てを購入する際は、治安のよい郊外を選ぶようにしましょう。
維持費や手間かかかる
一戸建ては、自由な設計や広々とした空間など魅力が多くありますが、維持費や手間の面ではマンションに比べて負担が大きくなる点に注意が必要です。固定資産税や修繕費などランニングコストがかかるほか、庭の手入れなどメンテナンスの手間もかかります。
閑静な住宅街だと駅から遠い
一戸建ては、駅からの距離が遠くなる傾向があります。 特に、「高級住宅街」と呼ばれる閑静な住宅街は、高台に位置していることが多く、駅からのアクセスは必ずしも良くありません。関西地方では、兵庫県の山手地域や大阪府の北摂地域など、駅に近い物件もありますが、一般的にマンションのように駅と直結しているような立地は少ないです。
バス路線を利用するエリアでは、将来、バスの減便や路線廃止の可能性も考慮する必要があります。そのため、一戸建てを購入する際には、将来的に過疎化が進まないか、周辺の交通状況を十分に調査しておくことが必要です。
ご近所付き合いがある
一戸建ては、マンションに比べて、地域とのつながりが深いという特徴があります。
マンションでは、自治会や町内会に参加しない方も少なくないですが、一戸建ての住宅街では、地域の一員として積極的に参加することが一般的です。ごみ当番などの地域活動を通じて、近所の方々と交流し、良好な人間関係を築くことができます。
もちろん、地域によって、自治会や町内会の活動内容や参加率は様々です。昔のように頻繁に集まる地域もあれば、年に数回しか集まらない地域もあります。
そのため、一戸建てを購入する際には、事前に地域の雰囲気や自治会・町内会の活動内容について、しっかりと調べておくことをおすすめします。
【まとめ】一戸建ての一番の魅力は自由度が高いこと
一戸建ての一番の魅力は、一自分の好きなようにデザインできる自由度の高さです。
一戸建てを買う場合でも、すでにレイアウトがほとんど決まっている建売、土地から探す注文住宅、あるいは、中古住宅をリフォームあるいはリノベーションするなど選択肢はたくさんあります。
自由な暮らしを実現できる魅力的な住まいですが、同時に、維持費や手間がかかるというデメリットも存在します。
家は、一生に一度の大きな買い物です。そのため、自分にとって本当に快適に暮らせる住まいを選ぶことはとても大切です。まずは、あなたのライフスタイルや価値観をしっかりと考え、自分にとって最適な住まいを選びましょう。
中古の一戸建ては立地条件や広さを理想に近づけやすい
もし、新築であることにこだわりがなく、立地条件や広さを求めるなら中古住宅のリフォームやリノベーションを考えてみましょう。
築15年~30年あたりで掘り出し物件に出会えることもあります。家を買うと決める1年前から家を探せば相場もわかってくるので、より理想に近い物件を探し出すことができるかもしれません。
あなたが求める理想の家が具体的にイメージできるまで、新築・中古を問わず、いろんな家を見てみるのも1つの方法です。
一戸建ては30年後に自分が住むことを想像できる家を買う
一戸建てを買うときは、30年後に自分が住むことを想像することも大切です。
駅から近い、学区がいいなどの条件だけにまどわされず、足が痛くなった30年後の自分でも過ごしやすい家であることも条件にすることで冷静に家を探すことができます。
玄関までに急な階段はないか、2階に上がる階段は急すぎないか、リビングは一階にあるかなど、30年後の自分が過ごすことができそうかを基準に家をみてください。
失敗しない一戸建て購入は、焦らず自分に合う家が見つかるまでじっくりと探すことです。